古着市場の好調が続いている(東京・下北沢の古着マーケット)
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繊研plus22年(1~12月)に過去最高の輸入量を記録した古着の輸入量は、23年に減少に転じた。財務省の貿易統計によると、23年は輸入量が前年比8.8%減だった。一方で、円安の影響もあって輸入金額は88年の統計開始以来、過去最高を記録した。24年1~3月の速報値は数量が増加に転じ、金額は高い伸びを示している。
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23年の輸入量は9542トンで、前年より減少したが過去2番目の数量、海外古着の勢いを裏付けた。金額は120億4400万円(4.7%増)で、過去最高額だった。古着1キロ当たりの輸入単価は1262円と前年から上昇し、高い水準が続いている。
海外古着を主力とした国内小売業の積極的な動きは23年、24年と継続している。「現地での仕入れ価格はさほど変わってはいない。円安の影響が大きい」と仕入れするある企業は話す。
24年1~3月は、数量が2218トン(4%増)、金額は29億2600万円(15.7%増)。円安が進行しているにもかかわらず、仕入れマインドは高く、輸入単価は1319円とさらに上がっている。
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