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繊研plus先日ある業界団体のトップが交代した。前任者は数年前に就任し、新しいことにチャレンジする意欲のある若い人で、応援する人もいたが、改選期で任を降りてしまった。意見の食い違いなどで摩擦が生じていたと関係者から聞いた。
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業界の発展を支える業界団体は過去のやり方にこだわらず、常に柔軟に変化し、挑戦する必要がある。ただ、どうしても変化するタイミングでは意見の食い違いが生じやすい。変化は時に、会員の利益と相反する結果になることもあるからだ。
前向きなアイデアであっても全体の理解を得られないと進めるのは難しい。民主主義は最終的には多数決で決まる。今回の退任は、変化するための旗振り役に疲れたのが一番の理由ではないかと、関係者から話を聞いていて感じた。
業界団体は会員減少で、岐路に立たされているところも少なくない。右肩下がりで減り続ける団体もある。変化を怖がらず、否定せず、業界や産地を盛り上げる存在に生まれ変わるための議論が進めばと思う。
(森)
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