スノーピークが赤字転落 2024年1〜3月期は純損失5億1300万円計上 売上高は24.8%減
MBO成立で7月9日に上場廃止へ
スノーピークのロゴ
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スノーピークが赤字転落 2024年1〜3月期は純損失5億1300万円計上 売上高は24.8%減
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スノーピークが、2024年12月期第1四半期(2024年1月〜3月)の連結決算を発表した。前期の通期(2023年1月〜12月)最終利益が前期比99.9%減の100万円となったことが注目を集めたが、今四半期は四半期純損失5億1300万円と赤字に転落した。
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同社の業績低迷はコロナ禍で盛り上がったキャンプブームからの反動が背景にある。今四半期は純損益だけではなく、営業損失5億9700万円(前年同期は営業利益2億5700万円)、経常損失3億4800万円(前年同期は経常利益3億2800万円)といずれも赤字決算となった。売上高は前年同期比24.8%減の48億7100万円だった。
国内事業の卸売は、アウトドア市場全体として調整局面が継続しているとし、店舗での実売が進まなかったが、直営店においては来店客数は増加傾向にあり、売上も前年1月上旬の値上げ以降では前年同期を上回った。また、新規会員数は前年を上回ったことから「スノーピークブランドに対する人気は根強いと考えている」という。
海外事業を地域別で見ると、韓国でも市場全体が一時的なブームから落ち着きを見せていることから、売上は前年同期と比べ減少。台湾についても、韓国同様の状況だという。中国では、北京で大型旗艦店「Snow Peak Zhong Guan Cun Flagship Store」を開設したほか、大都市でのショップインショップ展開を積極的に推進。ECにも力を入れていることから、売上は引き続き伸長している。米国でもショップインショップ出店を全米で進めており、アパレルの売上は前年同期を超えたが、全体では減少した。3月には米国初の直営キャンプフィールドをソフトオープンしており、今後のブランドイメージ向上および売上増加を目指していくという。英国でもアパレル売上が好調で、キャンプシーズン前のプロモーション効果などにより、売上は前年同期を上回った。
なお、同社は米投資ファンドのベインキャピタルと組んで実施したマネジメント・バイアウト(MBO)が4月に成立しており、7月9日に上場廃止となることも併せて発表した。
■スノーピーク 2024年12月期 第1四半期決算
売上高:48億7100万円(前年同期比24.8%減)
営業損失:5億9700万円(前年同期は営業利益2億5700万円)
経常損失:3億4800万円(前年同期は経常利益3億2800万円)
親会社株主に帰属する四半期純損失:5億1300万円(前年同期は四半期純利益2億4800万円)
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