改装した東京・新宿の旗艦店
マッシュスタイルラボの「ミラオーウェン」が好調だ。コスト高の中でも手に取りやすい価格を維持し、20~60代の幅広い客をつかんでいる。23年からは店舗改装にも着手した。より高級感が演出できる店舗で「ロープライスラグジュアリー」というコンセプトを客に伝えていく。
ADVERTISING
24年で10周年を迎えた。感度の高い客が納得する服を、手頃な価格で買える。洗練されたシンプルなデザイン、縫製や素材の質を重視して企画している。ベーシックアイテムは中心価格トップ5000~1万円、ボトム1万~1万5000円、アウターは2万~2万5000円。
丁寧な接客や店頭での見せ方にも力を入れている。「服の陳列はもちろん、靴も専用の台に置くなど、ディスプレーにはこだわっている。高級ブランドに負けない買い物体験を楽しんでもらいたい」と井木秀香企画本部副部長兼ミラオーウェンディレクターは話す。
23年から始めた店舗改装は、旗艦店のほか渋谷ヒカリエやルミネ北千住、ルミネ池袋店などでも実施した。温かみのあるウッド調から、さらに高級感や洗練されたイメージを演出する大理石調の内装に変更した。
24年2月には東京、3月には大阪の旗艦店をリニューアルし、どちらも初日売上高1000万円超えの過去最高実績を出した。1商品当たりの単価は同社の他ブランドより低いが、10周年限定商品や、スタイリング提案によるセット販売、購入金額ごとに設けたノベルティーが売り上げをけん引した。「当たり前のことを大切にしてきたことが、今につながっている」と井木さんはいう。
今後は中国を中心とした海外の直営店出店を拡大していく考え。現状中国に6店あるが、来期からさらに増やす方針だ。
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【繊研plus】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
イケアが四国エリアに初出店 香川県にポップアップストアをオープン