来た人にも来られなかった人にもSNSの接触頻度を上げよう
前回までで、ポップアップショップの集客から開催までにやっておくべきことは全て網羅しました。本稿は最終回。ショップ開催後にやっておくべきことをお伝えして、本連載を締めくくりたいと思います。
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来られない客にも
深地 では事後です。優先的にやるべきことは何になりますか。
対人マン これはショップの趣旨によって「やる・やらない」を決めていただければ良いのですが、ショップで展開したアイテムを後日、ECで販売するという手法があります。ポップアップショップによっては「店頭で先行販売」といううたい文句がありますから、それを直後からECで販売することで、今回参加できなかったお客様にご購入いただくという流れですね。
深地 参加できなかったお客様も、SNSやECを通じてたくさんの情報を見ているわけですからね。購買意欲が高まっているのに現場に行けない、というお客様に向けての取り組みになりますね。
対人マン 開催中に配信したライブのアーカイブを活用したり、現場の写真を活用した後日レポートの執筆と、それをしっかり既存のお客様に通知することです。リポートの記事をECサイト上で更新したら、それをインスタグラムのストーリーズで投稿し、ハイライトに残しておきましょう。次回の来店動機につながります。
深地 記事が更新されましたら、メルマガやLINEで通知するのも必須ですね。お客様が写っている写真は利用の許諾が必要ですが、ご自身が写っているものは高い確率でSNS上でもシェアいただけます。
やらねば伸びない
対人マン そのように接触頻度を増やしていくことでリピーターとしてご購入頂ける可能性も上がります。なるべくコミュニケーションの回数を増やすというのはSNSでは重要なことです。だからこそ、コメント欄やDMでのやり取りも丁寧に対応すべきです。あれは接客と同義なので。
深地 ブランドの見え方を気にするあまり、そのあたりが未対応なケースはよく見かけますね。ブランドとして「やらないこと」を設定するのは大事なことですが、その制約の分、当然ながら数字は伸びにくくなりますね。
対人マン はい、やっておいた方が良いことをやらないというのは、その分得られるはずだった効果とトレードオフです。こだわりと得られる効果をてんびんにかけながら、バランスの良い成長を目指して欲しいですね。
深地 こちらで今回の連載は終了となりますが、この計13回をチェックリストとして活用頂ければ幸いです。ECの成長が鈍化した時、リアルに進出する手段としてポップアップショップは重宝すると思いますので、ぜひ有効にご活用ください。
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