ファッションビジネス専門紙「繊研新聞」公式サイト
繊研plus町にインバウンドがめっきり増えた。売り場の定点観測の取材をお願いしている専門店の中には、免税売り上げの比率が5割に達する店もある。アジアからの旅行客だけでなく、欧米の客も購買意欲が旺盛だ。
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ショッピングに興じる外国人観光客の様子を店頭で見ていると、滞在期間が限られるということを考慮に入れても、みんな買い方に勢いがある。自分が気に入ったデザインや色でサイズが合えば、年齢、体形がどうであれ関係ない、買う、という感じの人が多い。
対照的に日本人の客はすぐには買わない。自分の年齢にふさわしいデザインか、骨格に合う丈やパターンか、肌色に合う色かまで見極めてから買いたい人が増えていると、販売員が教えてくれた。
何度か失敗して、失敗の理由を理解しないと、自分に合う服の見つけ方はわからないのではと個人的には思う。だが年齢や体形に応じた「失敗しない」服の着方や選び方を親切に教えてくれるサイトやSNSのアカウントが、最近は多いように感じる。
他人からどう見えるかとか、後で後悔したくないとか、即買いをためらう理由は色々ある。その一方で、町には円安を追い風に「安い」と楽しそうに買い物する外国人旅行客の姿。失敗したくない日本人が増えているのは、懐具合が心もとないという切実な事情も関係しているかもしれない。
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