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繊研plus取材先の企業が主催した落語の会に、お邪魔してきた。場所は日本橋公会堂。江戸情緒が残るエリアで落語を聞くのは趣がある。すっかり江戸文化に魅せられ、帰りは近くの店で穴子串をつまみながら飲んだのだが、なんだかちょっと粋な人間になった気がした。
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エンターテインメントを楽しむのにも、買い物をするのにも場所は重要だ。先日取材したアパレルショップは、表参道や青山などを避けて、あえて神田に店を構えていた。古民家を改装した店舗で、小庭や畳敷きのバーまである。
家賃の安さなども理由だが、周りに洋服屋がないエリアに唐突に店が現れるところに面白さがある。古い建物と高層ビルが同居する街並みは、商業地よりも〝リアルな東京〟を感じることができ、インバウンド受けも良さそうだ。
最近の消費者はSNSなどで欲しい商品を決めてから買い物に出かけることも多い。商業地で買い回り客を狙うだけが出店戦略ではなくなってきている。自社の商品やブランドのストーリーに合った、少しマニアックな出店立地を探してみるのも面白いだろう。
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