ファッションビジネス専門紙「繊研新聞」公式サイト
繊研plus個人差がある体感だが、自分は暑さが苦手だ。コートをまったく着ない冬があるほど寒さに鈍感だが夏には大汗をかき、とある稽古事で先生から「あなたの周りに池ができる」と揶揄(やゆ)されたこともある。それだけに長くなった夏に辟易(へきえき)する。
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温暖化に伴う気候変動は従来の季節MDを過去のものにした。来季は元に戻るかもしれないと、手をこまねいているうちに、春と秋は影が薄くなり、長い夏と短い冬は常態化している。
某メーカーの社長は近年の猛暑に生命の危険を感じ、暑い日に安心して外出できる商品の開発に踏み切った。ファッションを楽しむ人を増やすには、それが必要と考えたからだ。ゼロからの開発で苦労を重ねて生み出された製品は、他にない機能とファッション性を備えた。百貨店の期間限定店では販売記録を塗り替えるほどに支持を集めている。それは理念の存在と開発の熱量の成果だろう。
安心と安全は信用と信頼の礎となる。サプリメントの健康被害を他産業だからとせず、ファッション産業も足元を確かめたい。
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