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繊研plus伊勢丹新宿本店は3月20日、メンズ館2階に「ルイ・ヴィトン」をオープンした。期間限定店を開設したことはあるが、常設店は初めて。メンズコレクションのフルラインナップが揃うメンズ特化型としては国内4店目で、最新アイテムをはじめ同店限定品などが購入できる。
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伊勢丹新宿本店は国内外のラグジュアリーブランドが揃っており、年間売り上げが単店で3000億円、メンズの単館で400億円を超える。その巨艦店で、世界有数のルイ・ヴィトンがない異様な状況が長く続いていた。
ブランド間の垣根をなくして、来店客が比較購買できる統一環境を貫く伊勢丹新宿本店とブランドの世界を重視するルイ・ヴィトンとの考え方の相違があったためだ。その両者の歩み寄りは、ラグジュアリーブランドの国内市場での空前の活況ぶりが背景にある。富裕層だけでなく若年層にも広がり、円安の追い風で訪日外国人需要が復調した。
「一部の限定品や希少性のある商品は品薄で、納品待ちが生じている。バブル期にもなかった状況」(大手百貨店)という。もっともラグジュアリーブランドは選択と集中で、地方店の縮小・撤退が相次ぐ一方で、大幅増収が続く都心店に経営資源を集中する。都心百貨店の行き過ぎたラグジュアリーブランド偏重に将来の不安を抱かざるを得ないのは杞憂(きゆう)なのだろうか。
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