I-neが2023年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比18.1%増の416億4300万円、営業利益が35.3%増の43億7900万円、経常利益が25.0%増の43億3700万円、親会社株主に帰属する当期純利益が105.2%増39億5400万円だった。売上高および営業利益は上場以来4期連続で過去最高を更新した。
カテゴリー別では、ヘアケア事業が売上高が同28.9%増の303億円と好調に推移した。「ヨル(YOLU)」が発売から2年で累計販売数2500万個(ヨル全カテゴリの累計販売数実績、2021年8月~2023年6月26日、同社調べ)を超え、2023年9月度、10月度のドラッグストア市場ヘアケアブランド別売上シェアで1位(ドラッグストア市場におけるシャンプー・リンスカテゴリー販売金額、同社調べ)になるなどで、売上高が93.0%増の136億円と大幅に伸長した。「ボタニスト(BOTANIST)」は9月にフルリニューアルし、第4四半期単体で同18.5%増となり、通期では同9.2%増の139億円だった。
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ミニマル家電「サロニア(SALONIA)」を展開する美容家電事業は、中長期の収益性向上を優先し、一部商品の価格改定や低採算チャネルの戦略的撤退を実施。第4四半期が初のプレミアムラインのヘアアイロン発売などにより同9.0%増となったものの、通期では同0.6%減の92億円となった。
ボタニストやヨルなどで海外展開を進めるグローバルの売上高は、中国における処理水の影響があった一方で、越境ECの売上が増加し同28.8%増の11億円と伸長した。
2024年12月期は売上高が同10.0%増の458億円、連結営業利益が同5.0%増の46億円、営業利益率10.0%を見込む。カテゴリーではヘアケア事業が同10.3%増、美容家電事業が同9.5%増、スキンケア他事業が同7.4%増を目指す。なお中期計画達成に向け、今期第1四半期でも具体的施策を多数控える「スキンケア及び新規カテゴリでの投資」等といった「成長のための新規投資」に7億円を投じる。
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