JW アンダーソン 2023年秋冬メンズと2023年プレフォールウィメンズ
Image by: JW ANDERSON
ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が手がける「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」が1月15日、ミラノファッションウィークにて2023年秋冬メンズコレクションと2023年プレフォールウィメンズコレクションを発表した。10年前のメンズコレクションで発表し物議を醸したフリルショーツを復刻するなど、あらためて性別のコードにとらわれない姿勢を示した。
子供の頃の思い出をモチーフに
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コレクションのキーワードとなったのは「白紙状態」。ショーのオープニングでは、ファブリックロールを抱えた半裸のモデルが登場。服が完成する前の状態をあえてファーストルックで見せることで、根源的な服作りへの回帰を示唆しているかのよう。
続いて登場したのは、枕を抱き抱えたモデルたち。家庭や幼少期の思い出から得られる親密さや安心感を表現しており、トマトのボディペイントや、ウサギやネズミが飛び跳ねる柄のショーツなども無垢な少年像を描いている。
カエルの長靴を大人用にアレンジ
また、特に注目を集めたのがイギリスのレインブーツブランド「ウェリペッツ(Wellipets)」とのコラボレーション。カエルの顔を模ったキッズ用の定番商品をサンダルとブーツに落とし込み、足元にユーモラスなツイストを加えた。
ショーの中盤には、カエルのクラッチバッグも登場。2022年秋冬シーズンに発表されたハトのクラッチバッグを彷彿とさせる、遊び心あふれるアイテムとなった。
あの伝説的ルックが再びランウェイに
そして、2013年フォールコレクションで披露されたフリルショーツが復活したのも話題の一つ。今回はレザーで登場し、無駄を削ぎ落としたスタイリングに。ベアショルダーのフリルドレスはウィメンズでも展開。10年の時を経て、今もジョナサンの“ジェンダーニュートラル”の哲学がブレていないことを印象付けた。
そのほか、マッチョな男性の身体をプリントしたトロンプルイユ風のTシャツや、レザーで作られたSIMカードのモチーフを胸元に貼り付けたルックなど、ジョナサンならではの意味深なクリエーションは健在だ。SIMカードのモチーフはレザー製で、タンクトップのワンポイントにも取り入れられた。
ベルトやパッドロックのディテール
さらに、複数のベルトにパッドロックをあしらったコートやライダースジャケットなどが、コレクションにハードな味付けをプラス。モデルたちがほとんど半裸で登場する一方で、ロング丈でしっかり全身を包むアウターも強い存在感を放っていた。
また、フロントにジッパーとパッドロックをあしらったブーツも、あえて左右色違いに履くところにもジョナサンらしい遊び心を感じさせた。
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