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繊研plus「日本の優れた技術が海外企業に買収されてしまう。特に織り・編みなど生地を作る工場が欧州のラグジュアリーブランドから狙われている」。そう指摘したのはユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文氏だ。この発言は先日、「第9回アパレルものづくりサミット」でコーディネーターを務めた際に出たもの。
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4年ぶりのリアル開催となった同サミットには約300人が来場した。今回は「Jクオリティー」と協業し、「世界は日本のものづくりを評価している」をテーマに、ファクトリーブランド・プロジェクトに参加する4社のトップが服作りについて話した。すでに欧州では優良な工場はわずかしか残っておらず、イタリアで肩を並べる高い水準の日本は世界から注目されているという。
Jクオリティーが進めるファクトリーブランド・プロジェクトでは今年1月、6月に続き、来年1月にもイタリア・フィレンツェのメンズ総合展示会ピッティ・イマージネ・ウオモに出展する。今回参加するのはJクオリティー承認企業(織り・編み・染色加工・縫製)12社だ。
これまでのように海外の展示会で日本の良さをアピールする段階は終わっている。これからは世界の有力小売店やブランドとがっちり取り組むのがスタンダードになっていくのではないか。そのためにも、まず一歩踏み出すことが大切だ。
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