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「バブアー(Barbour)」のウィメンズラインが売れている。日本では2023年秋冬シーズンからアウターを中心に展開をスタートしたが、11月の時点で担当者の想定を上回るペースで売上を伸ばしており、現在アイテムによっては品切れになっているものもあるという。
ウィメンズラインは、現在バブアーが日本国内で展開している7店舗のうち、代官山の旗艦店を含む4店舗で展開している。現状展開アイテムのほとんどを占めるアウターは、アーカイヴジャケットなどをベースにサイジング・デザインを女性に合わせて調整しながら、ややゆったりとしたオーバーシルエットで製作。中には襟がメンズと比べ約2倍の大きさになっているものもあるなど、女性の着用に合わせて工夫が施されている。
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人気の背景には、勢いが衰えない古着ブームがある。古着屋などでバブアーを知った若年層がカップルで来店する機会が増え、男性の買い物に合わせて「おそろコーデ」のような感覚で購入する「カップル買い」が顕著だという。担当者は「代官山の旗艦店をはじめとするウィメンズ取り扱い店舗では、顧客の半数程度がカップルなのではと錯覚するほどパートナーとの来店が多い」と話す。また、価格が春夏アウターで4万円前後と、インポートブランドとしてはリーズナブルな価格帯であることも人気につながっているようだ。
ウィメンズの好調に伴い、ユニセックスで着られるアイテムとして「スペイ」「トランスポート」といった30〜40年前にリリースされたモデルも人気を集めている。従来は主に男性から好評だったという両モデルだが、この秋冬からは女性の買い上げも増えているという。担当者は「ショート丈で女性が着ても違和感がなく、カップルで一着をシェアできる点も若年層にウケているのでは」と分析している。
「スペイ」
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「アウターと合わせられるウィメンズウェアが欲しい」という顧客からの要望を受け、2024年春夏シーズンでは、シャツやスウェットといったウェアをウィメンズのラインナップに追加。インラインのアイテムに加え、日本人の体型に合わせて製作したエクスクルーシブアイテムも多く展開している。今後も顧客の反応を見ながら引き続きアイテムラインナップ拡充を図るほか、人気アイテムやデザインをインラインに加える構想もあるという。
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現状のアイテムおよび売上金額の構成比はメンズ、ウィメンズで9:1程度だが、在庫消化スピードはウィメンズの方が速く、担当者は「ここまでの反響は想定以上」と目を丸くする。「ウィメンズラインはまだまだ伸び代があるので、積極展開を続けていく。数年以内には現在9:1の構成比を8:2、将来的には6:4くらいまでもっていきたい」と語った。
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