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繊研plus「Z世代の若者はサステイナブル(持続可能な)への関心が高い」と言われるが、実態を知らずにうのみにするのはよくない。最近では逆に、若者の〝サステイナブル疲れ〟という言葉さえ聞かれるようになっている。
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意識の高い層がいる一方で、そうした行動を強いられていると心理的プレッシャーを感じたり、反発を覚える若者も一定数いるのだそうだ。SDGs(持続可能な開発目標)という言葉が存在しない時代にのんびりと教育を受けた世代からすると、若者の疲れに同情と申し訳なさを感じてしまう。
近頃、取材先で「サステイナブルは大事だとは思うけれど…」と、愚痴を聞かされる機会も多くなった。主に産地のテキスタイルメーカーからだが、年々、取引先から求められるサステイナブル関連の書類が増え、第三者認証などの監査の際には担当者が長い時間拘束される。その分、工賃や生地値に反映してくれれば、やる意味も感じられるだろうが、負担だけが増すばかりでまさしくサステイナブル疲れのようだ。
消費者へのポーズや、「何となくやらなければ」でサステイナブルに取り組んでいないだろうか。大事なテーマだからこそ、改めて持続可能性という言葉について考えてみたい。先ほどの愚痴の続きは、「SDGsの『誰一人取り残さない』にうちは入っているだろうか」だ。
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