東北初出店となった「ナンガショップ・センダイ」
ダウン製品メーカーのナンガ(滋賀県米原市)は、海外で初となる期間限定店を11月10~27日、米ニューヨークのソーホー地区に開設する。来年1月にはパリやニューヨークでの展示会にも引き続き出展し、新規取引先の開拓を進め、来期(25年2月期)には海外売上高5億円規模を目指す。
ADVERTISING
限定店は国内の直営店と同様の品揃えで、主力のダウンジャケットを中心に、様々なシーン提案やブランドと素材の強みを知ってもらえるVMDにする。店舗面積は83平方メートル。「将来的に構想している米国での直営出店の足場作りにしたい」(横田智之社長)考えだ。
今期の海外売上高は前期の倍の3億円となる見込み。欧米での市場開拓を先行しており、米国での取引先は約20社に増えている。アジアでは今秋からタイのアウトドア系セレクトショップへの販売も開始した。
グローバルな販売の強化に向けては社内体制も充実。来春には本社近くの物流倉庫に隣接して、裁断用建物(800平方メートル)を開設する。原反も保管し、隣接した場所での検品作業も含めて品質管理を強化する。本社工場が手狭になっているため、社員の働きやすい環境も整える。
今期の売上高は前年並みの約55億円を見込む。キャンプブームの沈静化で寝袋は前年比40%減で推移しているが、主力のダウンジャケットが引き続き20%増と好調で、Tシャツやカットソー製品、ショートパンツといった一般アパレルが伸びている。
ナンガショップは8月に京都でFC店、10月7日に仙台で直営店、10月28日に北海道北広島市でFC店を開店した。今後も関東や福岡などには直営出店を検討していく。
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【繊研plus】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境