仮想モールの「Qoo10」を運営するイーベイジャパンは、Z世代とY世代に向けたそれぞれのEC利用に関する調査結果を発表した。それによると、ECでの商品購入は「服」の割合が高いことが分かった。加えて、ライブコマースの認知については、両世代ともにまだ大きく進んでいないことも読み取れた。
ADVERTISING
同調査では15歳~25歳を「Z世代」、26歳~40歳を「Y世代」と定義し、世代間の傾向の差も確認。ECで初めて購入したものや、現在よく購入しているものなどについて、男女500人を対象に実施した。
まず、初めてECで商品を購入した年齢は、Z世代が16・47歳、Y世代が20・36歳となり、Z世代の方が約4歳早いことが分かった。
初めて購入した商品としては、全体では「服」が19・4%、「本・漫画・雑誌」が17・4%、「CD・DVD」が15・2%、「好きなアニメ・アイドル・アーティストなどのコンテンツグッズ」が13・2%、「ファッション小物」が11・4%という順になった。世代別で見ると、Z世代は「服」の22・0%、Y世代は「本・漫画・雑誌」の17・6%がそれぞれ首位となっている。また、Z世代の約3人に1人は初めてのEC利用の際に「商品は自分で選び、購入は保護者と一緒に行った(36・4%)」ことも判明した。
現在のEC利用についても調査。特に購入されているものとして、全体では「服」の39・8%、「本・漫画・雑誌」の37・2%、「ファッション小物」が30・0%という順だった。世代別ではZ世代が「服」で38・8%、Y世代が「日用品雑貨・消耗品」で41・6%とそれぞれトップだった(表参照)。
現在のEC利用頻度としては、「月に1回以上」がZ世代で53・6%、Y世代が62・4%、「3カ月に1回以上」がZ世代で22・4%、Y世代で21・6%、「半年に1回以上」がZ世代で12・8%、Y世代で7・2%、「週に1回以上」がZ世代で7・6%、Y世代で13・2%となった。
セール情報の収集については、全体では「サイト・アプリ内のお知らせ」となり、Z世代で36・8%、Y世代で47・2%と、世代別でもそれぞれトップとなった。一方で、「セール情報は気にしていない」もZ世代で35・2%、Y世代で31・6%とそれぞれ2番目になった。
世代別の傾向としては、「公式X」、「公式LINE」「公式インスタグラム」、「その他の公式SNS」といったSNSは、Y世代よりもZ世代の方が活用している人が多いことが判明。一方で「ウェブニュース・まとめサイト」、「公式メールマガジン」は、Z世代よりもY世代の方がチェックしている傾向となった。
そのほか、ライブコマースの認知度については、両世代とも「聞いたことがない」が最多となり、Z世代が68・8%、Y世代が55・6%で認知していないことが判明。「知っており、視聴・購入経験」があるは、Z世代が6・4%、Y世代が5・2%にとどまった。一方でライブコマースのメリットについては「リアルタイムで質問ができる」がZ世代で75・0%、Y世代で92・3%がそれぞれ首位だった。
ライブコマースの未経験者に対して利用・購入したくなるための条件について聞くと、Z世代では「どのようなものか分かったら」が36・8%、Y世代では「お得に買えることが分かったら」が33・3%でそれぞれトップとなった。
なお、今年末に「自分へのご褒美を買う予定があるか」については、Z世代が47・6%、Y世代29・2%となった。その予算についてはZ世代が平均2万103円、Y世代が同2万4641円だった。
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【通販新聞】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境