メイクアップ化粧品をアップサイクルした水性ボールペン「 SminkArt ペン 」
コーセーと花王が、サステナビリティ領域における新たな活動をスタートさせた。両社の役目を終えたメイクアップ化粧品(アイシャドウなどの色のついた粉体のメイクアップ化粧品) を、アップサイクルした絵具などの色材を製造・販売するモーンガータとの協業により、水性ボールペン「スミンクアートペン(SminkArtペン ※仮称)」に生まれ変わらせた。2024年以降、コーセーと花王が実施するイベントへの提供を予定している。
コーセーと花王は2021年10月から、持続可能な社会の実現を目指して、化粧品事業のサステナビリティ領域における協働を進めてきた。2022年4月に第1弾として「化粧品プラスチックボトル水平リサイクルの取り組み」とともに、「絵の具などへの化粧品再生利用の取り組み」を推進。研究所における品質追求・品質管理の過程で、最終的に商品にならなかったメイクアップ化粧品を、モーンガータに提供する活動を続けている。モーンガータは、化粧品を絵具へと変換するキットや化粧品から製造した多用途色材などの販売のほか、イベント事業などを展開。2022年7月にサクラクレパスの技術協力のもと水性ボールペンの開発を開始し、2024年秋頃の一般発売を目指している。
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コーセーでは、このメイクアップ化粧品からアップサイクルした絵具を使用するお客向けイベントに加え、同じくメイクアップ化粧品から作った印刷用インキ「エコスメインキ(ecosme ink® ※パウダー化粧品原料を再利用した印刷用インキおよび顔料)」によるギフトボックスやショッパーバッグといった、包装資材への印刷などに活用。花王も、絵具を使用した塗り絵体験イベントや子ども向けの体験型アートイベントを実施するなど、それぞれ進めてきた。 今回、メイクアップ化粧品のアップサイクル品に汎用性の高いボールペンが加わることで、取り組みの幅がさらに広がることが期待できる。試作されたスミンクアートペンは、コーセーと花王のメイクアップ化粧品を組み合わせて製作したもので、複数色のカラーを展開する予定だ。
今後、両社共催で、同ボールペンを活用した生活者向けイベントも検討。 引き続き、協働することの社会的意義を踏まえ取り組みを強化していく。
メイクアップ化粧品をアップサイクルした水性ボールペン「 SminkArt ペン 」
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