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繊研plus出張で韓国を訪れた際、隙間時間でのぞいた「ザ・現代ソウル」に韓国の「今」を感じた。韓国の三大百貨店の一つ、現代百貨店が21年にオープンした、店名に「百貨店」を冠さないソウルの最新百貨店だ。
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まずリテールセラピー(買い物を通じたヒーリング体験)をテーマにしたという自然と調和した空間は圧巻。トレンドのブランドを集めた地下2階は、平日にもかかわらず熱量のある若者であふれていた。
フロアは地上6階、地下2階。売り場面積約9万平方メートルのうち、約半分のみをショップにしたというぜいたくな売り場構成が特徴だ。国内外の約600店が並び、残りは休憩スペースやガーデンスペース、そして3階から1階にかけて流れる滝が象徴的だ。なんとも開放的ですがすがしい。
スポーツというよりゴルフブランドがずらりと並ぶフロアや、韓国のデザイナーブランドが一堂に見られるフロアも興味深いが、最も関心したのは地下2階。
地上階とはまるで客層が異なり、おしゃれな若者が集うコミュニティースペースのような役割を果たしていた。ゆっくり見るのが難しいほどにぎわっていた店、行列ができていた店もある。だが、百貨店の品格や感度は維持されたままの印象だったのがすごいところ。「一度は訪れたほうがいい」という、うわさの理由がよくわかった。
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