楽天オプティミズムで開いた古着販売会「#ラクマTシャツ市」
楽天グループのフリマアプリ「ラクマ」で、事業者の参入が増え、マーケットが活発化している。8月には、同グループの大規模イベント「楽天オプティミズム」でラクマ事業部が初めて、古着販売会「#ラクマTシャツ市」を開催。複数の事業者が出展した。
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若年層を中心に拡大するリユース市場で、ラクマも22年4月、事業者が出店できる「ラクマ公式ショップ」を開始した。事業者の参入で取扱商品数が増加し、真贋(しんがん)の信頼性の高さもあって売り上げが伸びており、なかには月商5000万円超の店も複数出てきている。
事業者の拡大について高井愛ラクマ事業部営業企画グループマネージャーは「ラクマにはすでに360社以上のリユース事業者が出店している。楽天市場と同じレベルで審査し、信頼性は高く、商品のバリエーションも豊富だ。スマートフォン一つで出品でき、ショップの作り込みも必要なく、販売手数料のみで出店できるのでスモールスタートできる」という。
消費者にとっても楽天ポイントが使えたり、フォロー機能で一度買った人・店からの再購入がしやすかったり、掘り出し物に出合えたりといった魅力があるとする。
楽天オプティミズムで開いた古着販売会、#ラクマTシャツ市では、こうしたリユース、古着人気をさらに広げようと福岡、大阪、千葉から3店が集まり、約1500点を品揃えした。ブランドT、バンドT、カレッジTのようにテーマ別や、500円、1000円と価格別など、普段買い慣れていない人にもわかりやすいように陳列した。
出店したビッグセカンド(大阪)の本田由布史氏は「来場した幅広い客に見てもらえる。ユーズドをエコとして積極的に取り入れる人がいる一方で、店に入ったことのない人もいる。商品に触れて、最初の1枚になればうれしい」。同店はネット販売中心で、楽天市場とラクマの両方に出店している。その違いに「ラクマのお客は古着に抵抗がない。商品の状態などをチャットで気軽に聞いてくるので早く返すようにしている。事業者だからこそ、安心して買ってもらえている」という。
楽天グループでは、今後もリユース、古着商品の魅力を、より幅広い客層に伝え、さらなる市場の拡大につなげるとしている。
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