8月3日に行われたスターセールス表彰式
トウキョウベースは、販売スタッフの個人売り上げに応じて給与に反映する「スーパースターセールス制度」で、23年2~7月に一定基準以上の売上高を達成した34人を表彰した。16年に制度を導入して以来、過去最多となった。実店舗に人が戻ってきたことやインバウンド(訪日外国人)の回復、販売スタッフが力を入れる顧客作りなどが、達成人数の増加につながったと分析している。
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スーパースターセールス制度は年間7000万、8500万、1億、1億2000万、1億5000万円の5段階の売上高に対して、半期(2~7月、8~1月)ごとの基準値で達成できれば、次の半期から10%を給与として還元する仕組みだ。達成した販売スタッフは「スターセールス」と呼ばれ、7000万円から順に「1スター」~「5スター」とランクを設定している。
評価の対象は国内と香港の店舗で働く全スタッフ約260人。17年度に達成できたのは1人だったが、22年7月期には18人に増え、23年7月期は過去最多の34人になった。
セレクト業態の「ステュディオス」やオリジナル商品主力の「ユナイテッドトウキョウ」「パブリックトウキョウ」など、ほぼ全てのブランドからスターセールスが出ている。スターセールスになる人は20~40代と平均年齢も若い。新卒で4月に入社し、入社3カ月目で1スターを獲得したスタッフもいるという。
制度の認知も広がり、新卒で入社する学生や異業種の営業職からの転職者も増えている。マネジメント業務よりも現場の販売を続けたい人に向けてキャリアデザインを構築し、優秀な人材の確保に努めている。この制度を通じて、アパレル業界の販売職の社会的地位向上も目指している。
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