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繊研plusキャンプブームコロナ禍以降に大阪で発祥したキャンプブランドを取材していると、やはりここ2、3年盛り上がったキャンプブームの陰りを感じる。大手小売店やアウトドアメーカーの推移を見ても、この1年ほどは厳しさがうかがえ、流通在庫の増加による値引き販売による処分が続いている。テントなど大型商品の需要一巡のほか、コロナ禍の終息により旅行や買い物などレジャー需要が分散しているためだ。
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アウトドア用品を専門店向けに卸売りする会社に取材を申し込んだが、「タイミングが悪い。いい話ができない」と断られた。メーカー側も「小規模なアウトドアショップは資金繰りなど、かなり厳しいのでは。次のシーズン商品を先行発注しないといけないし、値下げ販売もメーカーは嫌がる」と指摘する。
コロナ禍以降の追い風で新興キャンプブランドは比較的順調に推移してきたが、これからが正念場となりそう。これまでのEC主体から、より消費者との接点を増やそうというブランドも多い。引き続きキャンプ場の予約は取りにくく参加人口は旺盛だが、自らのブランドのファン作りが大切になってきそうだ。
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