花王は、子会社である花王USA、花王オーストラリアとともに、プレミアムスキンケアブランドを有するオーストラリアのボンダイサンズ社を8月1日に買収した。
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ボンダイサンズ社は、セルフタンニングや日やけ止め、スキンケア商品等を、オーストラリア・イギリス・アメリカなど32カ国を中心に展開しており、その品質の高さやサステナブルな取り組みにより、消費者の高い支持を得ている。中でも、日やけ防止意識の高いオーストラリアにおいて、紫外線を浴びずに日やけしたかのような健康的な肌を演出できるセルフタンニング市場でナンバーワンシェアを獲得している。
花王は、中期経営計画においてスキンケア事業を、成長を牽引している事業のひとつに位置付けている。ボンダイサンズ社を買収することにより、スキンケア事業の中でも紫外線等の外部環境から肌を守る「スキンプロテクション領域」に注力する。まずは、日やけ止めおよびセルフタンニング市場においてグローバルで確固たる地位の確立をめざす。花王がこれまで培ってきた日本市場でのUVケア技術とアメリカ市場でのセルフタンニング技術も活用することで、グローバルでの事業ポートフォリオの拡充を図り、さらなる事業成長をめざす。
また、花王は8月3日に2023年12月期第2四半期決算を発表している。売上高が7385億2800万円(同年比0.6%増)、営業利益が259億円(同年比51.7%減)と増収減益という結果だった。セグメント別に見るとスキンケア事業を含むヘルス&ビューティケア事業の売上高の増減率、利益率が一番高く、花王の中枢的な部門であることが分かる。ボンダイサンズ社買収により、花王の業績がどう影響するか注目される。
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