Image by: VOILLD
グラフィックデザイナーでイラストレーターの小林千秋が、今年6月に中目黒から五反田に移転したアートギャラリー ボイルド(VOILLD)で個展「Catch」を開催する。期間は7月22日から8月6日まで。
小林は、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科出身。日常のワンシーンや日用品、食べ物などの身近なものをモチーフに、シンプルな線と構図を用いたイラストレーション作品を中心に発表している。一見コンピューターグラフィックのような均一な線は小林の手描きによるもので、近づいて見るとわかる手描きの表情が、独特な生命感や温かみを感じさせる。雑誌、書籍、パッケージ、プロダクトへの作品・デザイン提供など、 国内外の幅広い分野で活動を行い、近年では、第167回芥川賞を受賞した高瀬隼子の著書「おいしいごはんが食べられますように」の装画を担当した。
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小林がボイルドで個展を行うのは今回が3回目。「Catch(キャッチ=受け取る)」と題された同展では、少しずつ開放的になり、行動範囲と共に意識や視野を外部へと広げ、多くの情報やものと出会う世界の中で、改めて小林自身が大切にしていきたいものを選び取る感覚にフォーカスし作品を制作した。穏やかで平穏な日常の豊かさや、その中で起こるささやかな喜び、発見の輝かしさを表現した新作のドローイング作品を20点を発表する。
小林が作家活動をはじめてから約4年。周囲からの期待や自身のスタイルが定まりつつあることを感じているという。今年はグッズなどの展開は控えて作品制作に集中する考え。「線の抑揚などに小さな変化をつけながら、期待に応える以上のものを生み出していきたい」(小林)。
Image by: VOILLD
◾️小林千秋「キャッチ」
期間:2023年7月22日(土)〜8月6日(日)
会場:VOILLD
所在地:東京都品川区東五反田 3-17-4 1階
営業時間:12:00〜18:00
休廊日:月曜、火曜
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