「テバ」の最新コレクション
米デッカーズブランズのアウトドアブランド「テバ」が好調だ。23年3月期のブランド売上高は1億8310万ドル(前期比12.5%増)で2ケタ増を続ける。来年はブランド誕生40周年で、さらなる成長を見込む。
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テバは84年グランドキャニオンで生まれ、世界で初めてスポーツサンダルを開発したというアウトドアフットウェア。02年のデッカーズによるM&A(企業の合併・買収)以来、商品分野の拡充やサステイナビリティー(持続可能性)事業の強化で2期連続2ケタ成長した。
好調の要因は「〝モダン・アウトドア〟の提案に対する若い消費者の支持」(アンダース・バーグストローム副社長兼グローバルゼネラルマネージャー)と見ている。都市部でのアウトドアのあるライフスタイルを重視したブランド戦略で、若年層を中心に幅広い世代から支持された。サンダル以外のシューズも順調で、コロナ禍以降拡大する需要に応えている。
40周年を迎える今期は、オリジンであるスポーツサンダルの歴史を振り返り、80年代から現在まで各年代の「名作サンダルのウェビングのパターンを再リリース」するほか、多彩な記念企画を予定する。SNS上での「テバ・チューズデー」(米国中心)のほか、日本ではインスタグラムやティックトックを充実し、消費者との結びつきを強めている。
サステイナビリティーに関する取り組みでは、ストラップ素材に100%再生プラスチックを採用し、22年までに累計7280万本のペットボトルの埋め立て廃棄を防いだという。米国と日本で使用済みサンダルの回収プログラム「テバ・フォーエバー」を実施するなど、次世代に向けた取り組みを強めている。
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