ファッションビジネス専門紙「繊研新聞」公式サイト
繊研plusファッション業界で〝推し活〟消費がますます盛んになってきた。推し活というワードで繊研新聞に掲載した過去の記事をさかのぼると、もっとも古いもので21年3月掲載。推し活が業界になじんで、わずか2年強ということに驚く。それ用に企画したものが増えたが、この間は「たまたまオタク心をくすぐって売れた」という話が面白い。
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あるオケージョン向けブランドの23年秋冬の展示会で、唇のマークをチュールに刺繍したスカートやアンサンブルが人気だった。そのなかで「推し活で使う」とまとめてオーダーした人がいた。偶然にも推しているアーティストがリップをモチーフにしたキャラクターを出しており、〝参戦服〟にぴったりだったという。
今回はモチーフがはまったパターンだが、ほかのオケージョン向けブランドでも推し活需要でドレスが売れたという話をしばしば耳にする。理由は様々だが、メンバーカラーに合わせて選べる色展開だったり、ドレスなのに一日着ていて楽な着心地だったり。これらもたまたまはまった事例の一つ。考えてみれば、特別な日の服=参戦服を求めてオケージョン向けブランドに訪れるのは、自然な流れだと合点がいく。推し活消費がさらに伸びそうな市場として注目したい。
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