アリババグループ傘下の越境ECプラットフォームの「Tmall Global(天猫国際)」は4月末、ANAホールディングスが出資するACDが運営する中国向け越境ECサイトと中国への新商品輸出に関する提携を結んだ。
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今回の新商品輸出については、5月26日に先行販売が始まっている大型セールの「天猫618ショッピングフェスティバル」に向けて行うもの。
天猫国際に出店しているACDの旗艦店「全日空海外旗艦店」を通じて日本の中小企業の新商品を、中国の消費者に提供することが可能になるという。日本の中小企業にとっては大きな投資をせず、ACDを通じて中国市場に商品を販売でき、ブランドも育成できるとしている。そのほかにも天猫国際では、日本からのライブコマース配信などのプロジェクトも並行して行っている。
また、全日空海外旗艦店では、全日空のファーストクラス専用の地酒「風の森 純米大吟醸」、清酒「日本盛」などを含む3000以上の商品を販売。加えて、島根県雲南市の老舗酒蔵「田部竹下酒造」の青柳尊哉ラベルのオリジナル日本酒、広島県三角島のスパークリングレモン酒「MIKADO LEMON」、Docpalの「ペット用化粧水」など、日本国内の旅行先で入手するような地元ブランド製品も取り扱っている。
全日空では中国の海外旅行需要が回復する中、天猫国際を通じて中国の消費者に日本商品を届けることで、海外旅行先から特産品を持ち帰るために多くの荷物を持ち運ぶ必要がなくなるようにしていくとした。
なお、今年の天猫国際における618商戦に関しては、全日空海外旗艦店以外にも、日本のドラッグストア「マツモトキヨシ」、ドイツの日用品スーパーマーケット「dm」、タイの美容ブランド「MISTINE」、アメリカのアウトレットグループ「ShopPremium Outlets」など、世界中の100以上のブランドが参画しているという。
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