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繊研plusタビオは今春、「タビオメン」の公式アンバサダーに俳優の窪塚洋介氏を起用した。レディスに強い同社にとって、メンズは今後の大きな成長軸。インスタグラムの公式アカウントによる動画発信などを通じ、ブランド認知度の向上を目指すと同時に、タビオメンの販売増を狙ったものだ。
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動画の一つは窪塚氏の独白。「タビオメンって知ってる」から始まり、周りの反応が鈍いと見るや、「男なら靴下にこだわれよ」「靴下なめんなよ」「靴下どんだけ違うと思ってんだ、おめえら」とキレる。最後はスタッフが窪塚氏を引きずりながら退場させるというストーリーである。
5月末まで、タビオメンおよび窪塚氏のアカウントを合わせた計4本の動画の再生回数は857万回。タビオの公開動画としては「ケタ違いの反響」と同社も驚く。着用している靴下は数量・販路限定であり、販売量に直結しているわけではないが、ブランド認知度アップの効果は計り知れない。
急逝した越智直正会長の言葉を思い出す。「メンズはまだまだ知られてへんからな」「真面目に作った靴下と価格優先の靴下。わしらの力不足で、違いがなかなか伝われへんのう…」。表現は違えど、内容は窪塚氏のセリフと全く同じ。創業者の思いと、動画活用に力を入れる越智勝寛社長の戦略が軌道に乗ってきた感がある。
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