オーガニックシルクのブランド「コンシオ」として訴求する
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繊研plus和装分野主力のシルク専門商社、丸八生糸(京都市、塩尻忠男社長)が、オーガニックシルクを販売する。オーガニック繊維製品の国際基準「GOTS」(グローバル・オーガニック・テキスタイル・スタンダード)認証を取得し、シルク原料ブランド「コンシオ」として訴求を始めた。衣料や衛材、化粧品、食品用途などで需要を探る。
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オーガニックシルクは除草剤、農薬、化学肥料を使わず、有機栽培された桑の葉だけを蚕の餌に使う有機養蚕によって、土壌・水質汚染など環境負荷を低減し、GOTS認定を得た製糸工場で作られる。シルクの風合いや吸放湿性、紫外線カット効果など品質は「従来のシルクと同水準」という。
タイの製糸工場と昨年、オーガニックシルクについて独占的に仕入れ・販売できる契約を締結した。タイからの生糸以外に、絹紡糸の原料となるシルクスライバーも販売を準備中だ。
課題は供給量の安定化だ。オーガニックシルクは桑の栽培から養蚕、繭から製糸までの過程で手間と時間がかかり生産効率は低下する。GOTSのルールの順守とトレーサビリティー(履歴管理)のため供給量の急速な拡大は難しい。安定供給の観点で販売先は当面1産地1業種1社に絞って供給する。塩尻雄亮取締役経営企画室室長は「目新しい素材だが、認知度は低い。丁寧にブランディングしながら商品価値を高め、少しずつ市場を育てていきたい」という。
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