楽天グループは4月12日、5月の大型連休における外出先とアウトドアグッズに関するトレンド予測を発表した。
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「楽天 2023年 ゴールデンウィーク お出かけ&アウトドアグッズトレンド」は、仮想モール「楽天市場」における約3億9000万点の商品の購買動向や、旅行予約サービス「楽天トラベル」における、5月の大型連休に向けた旅行などの予約動向に基づいて予測したもの。
今年は土日と祝日の並びから9連休が取りやすいことや、マスク着用の人以下などが後押しし、3月28日時点での楽天トラベルにおける旅行予約の宿泊数は、前年比40%増となっている。
旅行関連では「女性ひとり旅」と「グルメ満喫旅」が、アウトドア関連では「お手軽アウトドア」と「シアターキャンプ」をトレンドになると予測した。
このうち「お手軽アウトドア」は、自宅の庭やベランダ、近くの公園など、近場で手軽にアウトドアを楽しむ人が増えていることを受けたもの。すでに、折り畳みの椅子を持ち運んで、手軽にアウトドアを楽しむ「チェアリング」がブームとなっている。大型連休など、混雑する時期の旅行を控え、近場で過ごす人に人気になると予想した。
チェアリングを充実させるアウトドアアイテムとして、七輪(22年の流通額は19年比167%増)、キャンプ用食器(同194%増)の人気が上昇している。特に食器は、ステンレス製の壊れにくいものや、「SNS映え」する木製のものに注目が集まっているという。
また「シアターキャンプ」は、自然に囲まれた環境で映画や音楽を楽しむ人が増えると予測してのトレンド。ポータブル電源が売れているほか、最近はコンセントが備わったキャンプ場が増えていることも後押ししている。発電機・ポータブル電源の22年流通額は19年比で287%増、ポータブルプロジェクターの22年流通額は同43%となっている。
また、アウトドアグッズのトレンドとしては「チェアリング」「キャンプ家電」「NEXTヒットブランド」「アウトドアトイ」の4つを選出。「チェアリング」はアウトドアチェア(22年の流通額は19年比83%増)のほか、天板を上に置いてテーブルとしても活用できるアウトドアワゴン(同29%増)などが注目商品だ。
「キャンプ家電」では、防水家電(同111%増)、ポータル家電(同149%増)など、キャンプに取り入れやすい電化製品の注目度が高まっている。
「NEXTヒットブランド」では、アウトドアECのナチュラムが手掛ける「ハイランダー」などの国内新興ブランドや、韓国の「ヘリノックス」など、アジア発ブランドの商品が人気となっている。楽天市場における、国内新興ブランドの19年~22年の年平均成長率は69%増(17ブランド合計の流通額を比較)、アジア発ブランドの同成長率は66%増(12ブランド合計の流通額を比較)となっている。
最後に「アウトドアトイ」としては、家族ぐるみでアウトドアを楽しむ機会が増えることから、年齢や性別を問わずに遊べるおもちゃの人気が高まると予測。木の棒を投げて木製ピンを倒すモルック(22年の流通額は19年比55倍)、水鉄砲(同79%増)などが好調という。
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