パルコは3月16日、自社通販サイトを「オンラインパルコ」としてリニューアルした(画像)。同社のさまざまなコンテンツを時間や場所の制限なく楽しめるようにすることで、パルコファンの獲得につなげる。同時に、販売方法や決済手段を増やしてユーザーの利便性を高めたほか、EC会員とパルコポイントユーザーを「パルコメンバーズ」会員に統合し、オフラインとオンラインの買い回りを強化する考え。
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同社によると、コロナ禍でもアニメやアート、カルチャーが好評で、パルコで実施した動員催事の売り上げは1・7倍に拡大した。一方で、会場の混雑を避けるために入場制限を実施したり、事前予約制にしたりするなどの対応が必要だった。
そこで、パルコの人気コンテンツをいつでも楽しめるように自社ECを大幅刷新。従来の出店テナントの売り上げを補完する役割だけでなく、店舗がないエリアでもパルコを体験できるようにした。
商品を売るだけでなく、オンライン上でパルコを楽しんでもらうコンセプトに沿って、従来の「パルコオンラインストア」から”ストア”を外した。
各テナントのショップページについては、メインビジュアルやショップ情報をショップのトップページ上に分かりやすく表示するほか、カテゴリーや企画ごとに商品を集約させる特設ページをショップが作成できるようにした。
また、ショップ内の人気商品をランキングで表示できるようにしたのに加え、ショップの新着商品もトップページ内で分かりやすく表示されるようになった。さらに、ショップ内のアイテム検索機能を追加したことで、ショップをまたがずに検索でき、欲しい商品にたどり着きやすくなった。
販売メニューについては、予約販売やシークレット販売の機能を改善。シークレット販売は商品をまとめて表示できるようにした。限られた人だけがアクセスできる来場者限定販売機能の追加や、ワークショップのイベントやケーキの事前予約などで活用できる電子チケット機能を追加した。また、購入申し込み者の中から当選・落選を選んで結果のお知らせや当選者の決済確定処理を自動で行う抽選販売機能、セット販売機能も付けた。
決済手段については、クレジットカードとコンビニ決済に加えてポケパル払いを含む5種類に拡大した。サーバースペックをアップし、検索性を向上させたほか、表示速度も改善するという。
今回、海外向け代理購入サービス「Buyee」も導入。ショップページも商品詳細画面まで多言語翻訳されるほか、ショップは通常の注文処理をするだけで、越境EC対応ができるようになる。
パルコでは、EC機能の拡充などによって、2023年度のEC売上高は前年比倍増を目標とする。
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