原宿駅前の好立地に構えたショールーム
タキヒヨーは東京のJR原宿駅前に、インポートのハイエンドストリートカジュアルブランドを集積したショールーム「ドーペスト」を開設した。伊、米発のブランドを、主にセレクトショップへ向けて卸す新業態の発信拠点に位置付ける。
ADVERTISING
事業を指揮するのは、同社の滝元志郎ゼネラルマネージャー。「ラグジュアリーストリート、ジム通いなどのトレンドで、スウェットをおしゃれに着るファッションが一般化した」とし、スウェット、パーカなどスポーティーなアイテムに強いストリートブランドを集めたショールームを構想した。
扱うのは、グラフィックアーティストによる伊ブランド「ディスクライマー」、ゴルフウェアを中心にスポーツアイテムを得意とする「デヴァレックス」、ニューヨーク発で現地での知名度も高い「コムデファックダウン」、ヒップホップ文化をデザインに落とし込む「ビーウッド」。パーカが3万円台に収まる、ハイエンドストリートブランドの中では比較的競合の少ない価格帯を狙った。
同社が総代理店となり、自社ECと卸で販売する。売り上げ目標は小売価格で各ブランド2億円、事業全体で10億円を目指す。
イベントや協業を積極的に行い、ショールーム自体を「かっこいいものが集まる場所」としてブランディングしていく。オープンイベントでは、ディスクライマーのディレクターを招致しライブペイントを行った。
今後はデヴァレックスでライセンスを取得し、国内企画でゴルフに限らず、幅広いアイテムを扱う総合アパレルブランドへと育てる計画だ。将来的には、各ブランドの直営店や、ショールームのオリジナルブランドの立ち上げも視野に入れる。
滝ゼネラルマネージャーは、「〝0から1〟の新事業だが、コンセプトとストーリーがあるショールームにできた。服を販売するだけでなく、カルチャーのハブにしていきたい」と意気込む。
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【繊研plus】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境