良品計画が展開する「無印良品」のロゴ
Image by: FASHIONSNAP
良品計画が、広島県福山市と「災害時物資売買予約契約」を締結した。同契約を自治体と締結するのは初めて。災害発生時に同市内にある「無印良品 ゆめタウン福山」の店舗在庫からあらかじめ取り決めた商品の品目・数量を提供することを約束したもので、今年5月に災害時を想定した同契約スキームと物資輸送の検証・訓練の実施を予定している。
良品計画は、災害への備えについて「いつものもしも」というコンセプトを策定。予測ができない災害に対して「いつ起こっても大丈夫」と言えるように日常から備えを行うこと、使い慣れた日用品や食品で災害時も対応できることを目指し、自治体と連携した防災ワークショップやイベントの開催などといった啓発活動を各地で実施している。昨年8月には、広島市内で防災イベントを行った。
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災害時物資売買予約契約では、平常時に良品計画と福山市で対象品目と数量をあらかじめ決定し、自然災害が発生した際に当該物資を提供する。物資を備蓄する際には、通常棚卸や物資の更新が必要となるが、同契約を通じて「予約」することにより、賞味・使用期限のある商品を買い替えすることなく、自動的にローリングすることができるという。また、平常時の災害備蓄品を保管する際の倉庫費や在庫棚卸作業費、備蓄品の買い替え費の削減にもつながるとしている。広島県福山市との契約では、「無印良品 ゆめタウン福山」から調理不要食料2000食、簡易トイレ360個(5400回分)、生理用品9パック(108枚)の物資を確保する。
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