ステラ・ジーン、ミラノファッションウィークを辞退 マイノリティデザイナーへの支援の欠如を主張
ミラノ ファッション ウィーク 2016 舞台裏でデザイナーのステラ・ジーン
Image by: BoF
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ステラ・ジーン、ミラノファッションウィークを辞退 マイノリティデザイナーへの支援の欠如を主張
ミラノ ファッション ウィーク 2016 舞台裏でデザイナーのステラ・ジーン
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「ステラ・ジーン(Stella Jean)」が、ミラノファッションウィークへの参加を辞退した。イギリスを拠点とするファッションメディア「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion)」(以下、BoF)などが報じた。辞退の理由として、イタリアのファッション業界の多様性の進歩の停滞を指摘。また、ジーンが在籍するCNMI(ナショナル チェンバー オブ イタリアン ファッション)がマイノリティデザイナーを支援する計画を「放棄した」と主張したという。
ステラ・ジーンは、ハイチ出身の母親を持つイタリア・ローマ出身のデザイナーで、CNMI唯一の黒人会員。報道によると、ジーンは2月8日にCNMIが開催した記者会見に割り込み主張を行った。主張の結果、ジーンと、2020年夏のBlack Lives Matter運動時に結成されたマイノリティデザイナーの集団WAMI(ウィー・アー・メイド・イン・イタリー)のメンバーの数人が、ミラノファッションウィークへの参加を取りやめたという。ジーンは、自身が昨年9月のショーで行ったイタリアの人種的不公平への呼びかけに関して、CNMIが「白人以外のイタリア人デザイナーがいるとは知りませんでした」と発言したことに対する訴えだったと述べると共に、2年間のサポートの後自分たちは見捨てられたと記者会見で語った。CNMIは、「マイノリティデザイナーを支援する計画を放棄した」という主張に対し、「委員会設立のためにジーンとアフリカンファッション協会(AFA)と話し合っていたが、AFAが署名をしなかったため」と反論し、ジーンや他のWAMIメンバーがミラノファッションウィークに参加しないことを「遺憾に思う」「彼らが考えを変えることを望んでいる」と述べている。
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