22年の決算とサステイナビリティーについて話すアルノー会長兼CEO
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繊研plus仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンは、サステイナビリティー(持続可能性)プログラム「LIFE360」を中心にしたESG(環境・社会・ガバナンス)の進捗で、経営とバランスの取れた成果を報告している。
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同プログラムでは、梱包(こんぽう)資材のリサイクル素材の使用率は39%と、30年までの目標70%の半ばを超えた。
26年まで100%を目指す原材料のトレーサビリティー(履歴管理)は、仏国内のブドウ栽培が100%に達し、コットン71%、レザー91%、ダイヤモンド99.5%だった。生物多様性の保護に関しては、30年目標の500万ヘクタールに対し動植物の生息地137万ヘクタールを復元。気候の項目では英CDP企業Aリストで気候変動、フォレスト、水セキュリティーの全項目で初のトリプルAを獲得した。
同グループ内の人事では、重要ポストの女性の占める割合は45%、15年間で22ポイント高まった。25年までに50%を目指す。雇用についてはフランスで1万5000人を数え国内第1位となり、世界では4万人だった。アトリエの開設、改装に50億ユーロを投資し雇用を創出した。
ベルナール・アルノー会長兼CEO(最高経営責任者)は発表の席で、「我々のグループは驚くべき企業成績を持ち、かつ、フランスにとって経済・社会的な印でもある」と述べた。
(パリ=松井孝予通信員)
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