素材や機能が深掘りされ、付加機能も広がっている吸水ショーツ
ファッションビジネス専門紙「繊研新聞」公式サイト
繊研plusファッション分野のフェムテック、フェムケアのアイテムが吸水ショーツのほか、更年期用途などに品種を広げている。吸水ショーツ市場で競合が強まったことの反映でもある。
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吸水ショーツはナプキンのごわつきや見映えの悪さからも注目され、19年ごろから日本での開発が目立ち始めた。
当初は吸水量や漏れ防止、デザイン性がポイントだったが、後発ブランドが増え、競合が激しくなった。機能やデザインのバリエーションが広がり、素材や機能、用途など細かな差別化が進み、派生して尿漏れ用ショーツや保温・保湿、スポーツ用、乳がん患者用、身体運動の補完機能など多様なアイテムが増えた。
用途や機能の広がりに対し、需要の伸びはそれほど高くはない。特に吸水ショーツはコロナ下で相次いで新商品が出たが、ナプキンからシフトする消費者スピードはそれほど速くなく、商品開発が先行する状況だ。
ECでの販売によるところが多く、実店舗では吸水ショーツを含むフェムテック、フェムケア用品の売り場はなかなか増えていない実情もある。
ただ、市場が伸びているのは確か。今後、開発のペースはやや落ち着いても、商品開発は続くと見られる。女性だけでなく、男性を含めて多様な健康課題に対する開発が続いている。従来の日常用途の商品との境界も薄れており、フェムテック、フェムケア用品の浸透は間違いなさそうだ。
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