キムラタンの公式サイトより
ベビー服・子ども服の製造販売を手掛けるキムラタンが、同社グループが運営する保育事業をパワフルケアに譲渡すると発表した。同事業は無償でパワフルケアに譲渡し、4月1日に譲渡の完了を予定している。
キムラタングループは、子育て応援企業として業務内容の拡大を図るため、2018年3月に企業主導型保育事業として「キムラタン保育園」を設置。同年4月から運営を開始した。アパレル企業ならではの保育サービスの提供と園づくりを進めてきたが、出生数が減少する環境下で、質の高い保育を安定的に提供するためには、運営施設数が多くノウハウが豊富な事業体に運営を移管することが望ましいとの考えから、病院内保育所の運営委託を軸に、様々な保育サービスを提供しているパワフルケアへの譲渡を決定した。保育園の名称は譲渡後に変更予定で、キムラタンは子供服アパレル事業、ウェアラブル事業および不動産事業に資源を集中させる。
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またキムラタンは同日、連結子会社である中西の事業縮小を中止し、中西に対する債権の放棄およびキムラタンが保有する中西の全株式を譲渡することを発表。売却先は中西の同業他社で、服飾雑貨の製造を手掛けるキャプテン・ユー。中西の事業縮小を決議した3日後の16日に同社の金村雄仁代表から中西の事業を引き継ぎたい旨の申入れがあったという。キムラタンは株式の譲渡により、中西の事業縮小に伴って発生する損失が軽減される見込みであり、同業他社のノウハウにより事業が継続されることは望ましい姿であるとの判断から、売却に踏み切ったという。
譲渡価額は中西が現在債務超過であり、同社の将来のキャッシュ・フローが引き続きマイナスを見込んでいることから1円で、株式譲渡は2月1日に実行。中西の役員を兼任しているキムラタンの3人の役員は株式譲渡に伴い、中西の役員を辞任する予定だ。
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