Rick Owens ボンバージャケット
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F:大胆なファーのデザインが目を引きます。
ギュテ:これはディスプレイされていたのを見て、一目惚れしたので試着してみたらシルエットが絶妙で即決しました。
F:ファーのボリュームはありますが、ショート丈でウエストが細身のシルエットなので意外とコンパクトな印象です。
ギュテ:僕が買ったのがウィメンズのモデルだからだと思います。同じ型のメンズだと丈感とボリュームが全然違くて、試着した時にウィメンズの方がしっくりきたんですよね。リックがそもそもオーバーサイズなものが多いので肩や胸周りも全然窮屈じゃないんです。
F:むしろウィメンズじゃないとこのシルエットにならないんですね。
ギュテ:そうですね。多分女性が着るともう少しダボっとしてシルエットが大きくなると思いますが、試着した時の肩の形とウエストの絞り具合、丈感のトータルで自分に最高にフィットする感覚があったので、運命だなと思いました。
F:買い物をするとき、”運命”は大事ですか?
ギュテ:基本一目惚れとか運命的な出合いがあると買いがちです。僕が買い物をするときの基準のひとつに「誰かがこれを着ているのを見かけたら自分が嫉妬するかどうか」というのがあって。このジャケットは「絶対嫉妬する!」と思いました。あとは、試着したら絶対に欲しくなってしまうタイプなので気持ち的に「購入ほぼ確定」の時しか試着はしないんです。
F:ウィメンズ・メンズだとどちらを買うことが多いですか?
ギュテ:持っている服のトータルだとウィメンズの方が若干多いかもしれないです。コートやジャケット類は大体メンズですが、一目惚れする服はウィメンズが圧倒的に多くて。コレクションのショーを見ていてショーピースに惹かれることが多かったり、クチュールとか作品みたいな服が好きなんですよね。例え着れなかったとしても「この素晴らしい服を自分が持っていたい」っていう気持ちが強いです。あとは「これを着てここに行きたい」と想像しながら買うこともよくあります。
DIESEL パネルニット
ギュテ:ディーゼルはクリエイティブディレクターがグレン・マーティンス(Glenn Martens)に変わってからのコレクションにかなりハマってます。
F:東京で開催されたファッションショーにも出席されていましたね。
ギュテ:節目の特別な機会に招待していただいてめちゃくちゃ嬉しかったです。ベストバイのトップスもショーに着て行きました。
ギュテ:無駄なところがひとつもないんですよね。タイトなトップスはたくさん持っていますが、選ぶ時は肩まわりのフィット感を重視しています。脇の下に生地が余ってしまって少しもたついてしまうものもあるんですが、このトップスはセカンドスキンレベルでフィットするので綺麗なシルエットになるんです。
F:これはメンズサイズですか?
ギュテ:ウィメンズだったと思います。タイトなシルエットもツボだし、リブの太さも絶妙じゃないですか?フィット感のあるニットってリブが太すぎるとぼてっとして見えるし、細すぎてもキツそうに見えるので「これだ」ってサイズ感が難しいんです。このトップスは持っててもアガるし、着てもアガりますね。
ギュテ:このプレートのデザインも一目惚れでしたね。メタル素材なんですが、肌が直接触れるのでちょっとひんやりします(笑)。
F:ギュテさんのSNSやパーティでのスタイリングを見ているとタイトなトップスのイメージがありますが、ボディメイクで気をつけていることはありますか?
ギュテ:肩幅がないのがコンプレックスなので、肩と胸はしっかり鍛えるようにして、最近は「ミュウミュウ(MIU MIU)」の影響でへそ出しのルックにもハマっているのでウエストを絞るようにしています。逆に背中が分厚くなっちゃうとタイトなトップスとかウィメンズサイズの服を着た時に美しく見えないのでやりすぎないようにしていますね。
F:ファッションありきでトレーニングをしているんですね。
ギュテ:そうですね。メンズもウィメンズも着るので、男性的な逆三角形のシルエットになるようにしつつ、ウィメンズを着た時にマスキュリンになりすぎないように絞るイメージですかね。女装のメイクをする時にウィメンズのドレスを着るので、そこも意識しながらトレーニングしています。最近ちょっとサボり気味なので気合を入れないとですが......。
F:トレーナーさんにも着たい服に合わせてメニューを考えてもらうんですか?
ギュテ:例えば、こう言う体型も含めて素敵なスタイリングだなと思った理想系の方の画像を見せて、服を着た時にこうなりたいですって伝えてます。
Maison Margiela Tabiブーツ
F:続いてはファッショニスタの定番、「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」のTabiブーツです。
ギュテ:Tabiブーツは形が面白くてずっと欲しいと思ってたんですけど、黒いブーツを他にたくさん持っていることもあり、買うなら黒以外かなと考えていて今までぐっとくるものにめぐり合えてなかったんです。
F:インスタでも「このために今まで買わずに待っていたんだと伏線回収が止まらない」と言っていましたね。
ギュテ:もう本当にその通りで、今までTabiブーツを買わなかったのはこの子に出合うためだったんだって思いました。
F:購入時は偶然見つけたんですか?
ギュテ:ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で買い物をしていて急に目にとまったんです。”光もの”に目がないので、「僕のためのTabiブーツじゃん!」とビビッときました。
ギュテ:ただのシルバーじゃなくてクラッキング加工されているのもいいですよね。多分経年変化で少しずつシルバーが剥がれてきたりすると思うんですが、きっとそれすらも愛おしく感じるんだろうなと。
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