経済産業省は12月16日、「第5回物価高における流通業のあり方検討会」で、流通・小売業とそれらを取り巻くサプライチェーンの課題を解決するためのデジタル事業・サービスを提案するコンテスト「SUPER-DXコンテスト」の最終選考会をピッチ形式で開いた。今回が初めての実施。
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計39事業の応募の中から、書類選考とヒアリング調査による審査を通過した8社が参加し、優秀賞3社を選んだ。優秀賞は需要予測の高度化のため、販売・廃棄データ分析をもとにした製造数調整と値引き率の最適化システムを提供するハルモニア、多店舗運営の小売り・流通事業者を対象としたECや店舗受け取りなどのプラットフォーム事業を行う10X、小売業とメーカー向けに自社の情報発信のためのリテール・メディアのプラットフォーム提供を行うD&Sソリューションズが選ばれた。
3社は23年2月15~17日に開かれる「第57回スーパーマーケットトレードショー」で表彰され、プレゼンテーションも行う。2月28日~3月3日に開催される「リテールテックジャパン」にも参加する予定。また、書類審査を通過した22事業の事例集を発行し、「良い事例の共有化を進める」(中野剛志商務・サービスグループ消費・流通政策課長)。
同検討会はウクライナ情勢などの影響で原材料・エネルギー・物流コストが高騰し、物価が上昇するなか、小売り・流通業としての対策を議論し、政策に反映させる目的で今年7月に新設した。来年1月下旬に6回目の会議を開き、報告書案について議論する予定。
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