ハンズ(旧東急ハンズ)が、新たなロゴを発表した。東急不動産ホールディングスは連結子会社だった東急ハンズを3月31日付けで、ベイシアグループの主要事業会社であるカインズに同社の全株式を譲渡。10月1日から商号を東急ハンズからハンズ(HANDS INC.)に変更した。
東急ハンズは1976年に創業し、「手の復権」を掲げた提案型ライフスタイルショップとしてスタート。旧ロゴは46年にわたり使用されてきた。商標をはじめとした「東急」「TOKYU」等を含む標章は、2024年3月末までにすべての使用を終了する予定となっている。
ADVERTISING
新ロゴはデザインオフィス nendoのチーフデザイナー佐藤オオキが手掛けた。同社の原点である「手」をモチーフに、日本発のグローバルなメッセージとして漢字を使用。「過去を継承しつつ未来へ向けてアップデートをしていく」という思いからカラーは従来の「ハンズグリーン」を踏襲し、端部を繋ぎ合わせ途切れることのない一筆書きで表現した。コーポレートロゴに加えて、「ハンズ ビー」や「プラグス マーケット」業態のロゴも制作。このほか、創業テーマである「手の復権」を継承し、「手でソウゾウしよう。手でワクワクしよう。」を掲げた新たなブランドメッセージも策定した。
新ロゴを採用した包装資材
Image by: FASHIONSNAP
新ロゴは10月26日から順次使用を開始。店舗看板や包装資材などに用いられる。11月上旬オープン予定の名古屋松坂屋店から新しい看板への切り替えを実施し、渋谷店は2023年春、新宿店は2023年夏に看板の架け替えを予定している。
カインズと佐藤氏とは、今回のロゴ制作以前から協業関係にあるという。ハンズの代表取締役会長 会長執行役員 高家正行氏は今回の起用について「佐藤オオキさんとは、カインズのブランド価値をどのように届けていくかといった部分や商品開発面を含めて、一緒に仕事をしてきた。我々カインズの理念や考えを深く理解して頂いている。ハンズをカインズのパートナーに迎える時も、日頃の会話を通じて意見を伺ってきたが、会話の中で佐藤さんが一人のクリエイターとして若い頃からハンズのファンだったということを知った。これから10年、20年と使っていくロゴを、カインズの理解者でありハンズのファンでもある佐藤さんにお願いすることにした。ロゴだけではなく、新生ハンズの新しいブランド価値をどのように伝えていくか、色々な形でお力添えをして頂きたい」と話した。
新ブランドメッセージ
Image by: FASHIONSNAP
(左から)記者会見に登壇したnendo チーフデザイナー佐藤オオキ氏、ハンズ代表取締役会長 会長執行役員 高家正行氏
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境