ソーホーの「ミキハウス」期間限定店
【ニューヨーク=杉本佳子通信員】「ミキハウス」の期間限定店が10月7日、ニューヨークのソーホーにオープンした。16日まで。
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ミキハウスは、百貨店のブルーミングデールズ3店にインショップを出していたが、コロナ禍で20年7月に撤退。その後はECと卸売りで販売していた。ミキハウスアメリカの竹田欣克社長によると、自社ECサイトの売り上げはコロナ禍前の7、8倍に伸び、21年の売上高は19年の2倍になった。現在、売上高の9割は自社ECサイトから得ている。
竹田社長はEC販売急増の要因を、「デジタルアナリストを雇うなど人材を増やし、アフィリエイトを効果的に活用してオンラインマーケティングをした。実店舗で買っていた客も買いにきてくれた」と分析する。南カリフォルニア、イリノイ、テキサスのヒューストンやオースティンなど、比較的外国のものに関心のありそうな地域に集中的にマーケティングしたことも、新規顧客開拓につながった。
ただ、今年も倍増という勢いにはならず、ECの限界も感じているという。特に高額商品は、実際に商品に触れて買いたい客が多い。今年4月にニュージャージー州でサンプルセールをしたところ、非常に多くの客が来場。いかに商品に触れて買いたいと思っているかを実感したことが、今回の期間限定店につながった。
面積は約74平方メートル。商品はECで扱っている品番の半分程度。ECで一番売れているのは、歩き始めのころに履くファーストシューズ(98ドル)。インショップを持つ英国のハロッズでは売り上げの60%が服だが、米国では靴が最も売れる。2番目はウエストゴムの調整がきくストレッチデニムのパンツ(130ドル)。3番目は、身頃は無地でラグランスリーブにクマの柄が入った長袖Tシャツ(25ドル)が男女問わず人気がある。ベビー用では、海島綿を使った日本製の肌着が、無地で120ドル、プリントで130ドルという高額にもかかわらず売れている。9月以降は送料をすべて無料にし、新規顧客が増えた。
期間限定店では日本式のギフトラッピングをする。欲しいサイズの商品が店にない場合は、ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット州内であれば午後2時までの注文で翌日に無料で配達する。
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