ミズノテクニクス社の名和民夫クラフトマン
10月3日、東京ヤクルトスワローズ(以下、ヤクルト)の村上宗隆選手が今シーズンの三冠王に輝いた。本拠地の神宮球場で行われたレギュラーシーズン最終戦の横浜DeNA戦で56号ホームランを放ち、セ・リーグの首位打者、ホームラン王、打点王の3つのタイトルを獲得、さらに56本のホームラン数は昭和39年に達成した王貞治氏の55本記録を58年ぶりに上回り、日本最多選手となった。
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令和初にして、22歳の史上最年少三冠王となった村上選手は、2017年に熊本県の九州学院高等学校卒業後、ドラフト1位でヤクルトに入団。高校時代から並外れていた長打力は「肥後のベーブ・ルース」という異名がつけられるほどだったという。プロ2年目の2019年に最優秀新人(新人王)を獲得し、3年目の2020年には開幕戦から「4番・三塁手」で起用され、田中将大選手、ダルビッシュ有選手に並ぶ高卒4年目にして年俸1億円超えの最速記録など、さまざまな記録を塗り替えてきた。
三冠王・村上選手の活躍をヤクルト入団当初から支えているのが、「ミズノ(MIZUNO)」のグループ会社のミズノテクニクス社の名和民夫クラフトマンだ。主にセ・リーグ所属の「ミズノ」を使用する選手を担当する名和氏は、今回の記録達成時の木製バットも担当。村上選手自身も「ミズノ」のアンバサダーを務めている。メイプル(もみじの木)を使用した長さ85cm、重量880〜900gのバットは、ダイナ加工という先端をくり抜くことで軽量化された村上選手のオーダーメイドだ。
今回の偉業に対し名和氏は「村上選手、三冠王獲得本当におめでとうございます。18年ぶりで令和初の三冠王はとても素晴らしい記録だと思います。村上選手がこれからももっと上を目指せるように、微力ながら私も誠心誠意取り組ませていただきます」とコメントしている。
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