Image by: 西武池袋本店
観測開始以降最速で梅雨が明け、連日真夏日、猛暑日が続く今夏。西武池袋本店のシーズン雑貨売場では、男性用の日傘の売れ行きが好調。7月の売上は前年同月比500%と大きく伸長し、3年連続で増加傾向にある。購入者の年齢層もシニアからビジネス層まで広がりが見られ、営業の外回りで使うという声や、夫婦で来店し日傘に使い慣れている女性からの勧めで日傘デビューをする男性も多くいるそうだ。
国内でも有数の高温多温な県で知られていると共に、日傘の普及啓発に取り組んでいる埼玉県の公式ホームページによると、日傘には下記のような効果があるという。
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・日陰を持ち歩くことができ、直射日光を避け体感温度を下げる効果があり3℃〜7℃、体感温度が下がる
・頭部の体感温度が4℃~9℃、全身の体感温度が1℃~2℃低下する
・クールビズとの併用で暑熱ストレス(汗の量)を約20%減らすことができる
「男性の日傘」需要は、環境省が暑さ対策の一環として男女問わず日傘を活用するよう呼びかけた2019年ごろからじわじわと注目を集めていたが、「日傘=女性のものという先入観が少なくなっているようで、必需品として一気に普及する兆しがある」と西武池袋本店の担当者は説明する。
女性用の日傘はショート丈や折りたたみ式などコンパクトなものが好まれるのに対し、男性には軽量で大ぶり、ワンタッチタイプの日傘が人気。6000円〜1万円までの価格帯のアイテムが手に取られやすく、遮光遮熱表記をしっかりと確認している顧客が多いことから「さっと広げて使うことができる機能性と暑さ対策を期待して購入しているのでは」と分析している。ユーザーマインドを加味して、西武池袋本店では軽量、遮光遮熱特化、丈夫、ワンタッチなど機能別でわかりやすい店頭表示に注力。「すべての機能を網羅する日傘はあまりないので、どのポイントを一番重要視するかを接客の中で伺い、すぐにおすすめできるようにしている。加えて販売員の手が空いていなくても、お客様が各々で商品の特性をくみ取れるように商品を配置している」とし、様々な取り組みにより需要に応えていくという。
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