資生堂の公式ウェブサイトより
資生堂が、慶應義塾大学先端生命科学研究所と、ビューティイノベーションの創出及び人財育成に関する包括連携協定を締結した。未来型イノベーションをリードする中長期的な人財育成、先端技術を活用した研究活動、社会実装の推進のほか、地域社会の活性化等を目的としている。
同社は2021年11月に、慶大先端生命研究所の冨田勝所長とのアドバイザリー契約を締結し、横浜・みなとみらいの資生堂グローバルイノベーションセンター内に、冨田所長が直接指導を行う「GIC 冨田研究室」を設置。新しい方法で、未来のビジネスをリードできる革新的なイノベーションの創出を試みている。今回の提携協定により、よりこれまでにない研究アプローチや人材交流を進める。
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資生堂の代表取締役社長CEOの魚谷雅彦氏は「資生堂の企業使命である『BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)』という観点から、共同研究できるのではないか。さまざまなテーマで一緒に進めることで、期限を区切るのではなく、5年、10年先にでも新しい何かが生まれることを期待している」と述べた。
さらに「当社は『ピープル・ファースト』を理念としており、生き生きとワクワクして仕事ができる環境を提供することで、新しいことが生まれると考える」とし、人材資源への投資を行い育成にも力を入れる。今回、資生堂から2人の研究員を派遣し、「GIC 冨田研究室」と連携していく。
慶大先端生命研究所は、自然豊かな山形県鶴岡市にあり最先端のバイオ研究を行う研究所だ。同研究所が企業と包括連携協定を結ぶのは7社目となり、メーカーとしては資生堂が初となる。冨田所長は「大企業の共通の悩みとして、一般的には、新しいこと・前例のないことがやりにくいと言われているが、慶應の鶴岡キャンパスは新しいことしかしてはいけないという風土文化を22年間保ってきた。全く違うカルチャーなので、激突することによって、何か面白いものが起こるのではないか」と語る。続けて、「私たちが研究しているAIには、美というものが統計的にしか理解できない。『美とは何か』という深い問題も一緒に考えていくことで、全く異なるアプローチで未来に向けて試行錯誤し新しい何かを生み出したい」とコメントした。
■資生堂:公式サイト
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Image by: 資生堂
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