メタバースやNFT界隈で名を馳せている1BLOCK(株式会社1SEC)。すでに当メディアでは、バーチャルヒューマンやバーチャルスニーカーでお馴染みだ。
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同社が、この度あらたに展開するのはデジタル化されたファッションアイテムをアプリ上で試着する「METADRIP」というアプリケーションだ。昨今のテクノロジーの進歩も相まって、デジタルアイテムの活用という点で非常に魅力的なサービスとなるだろう。
そこで今回、同社PRの小濱庸子さんに「METADRIP」のサービスに加えて、Web3への展望について伺った。
NFTを試着する
「METADRIP」は、AR(拡張現実)を通じてNFTデジタルファッションを試着可能にするアプリである。このアプリを発表するに至った経緯は、同社が創設したデジタルファッションレーベル「1BLOCK」の3DCGのデジタルアセットにユーティリティを持たせ、新たな顧客体験を創造するためだという。ここには、NFTファッションを単なるコレクタブルアイテムに留めないという狙いがある。
直近にβ版がローンチされる「METADRIP」は、いくつかのフェーズに分かれて提供される。
フェーズ1は、デジタルファッションアイテムをARフィルターで着用できるようになり、SNSとの連携が可能になる。また、3Dキャラクターやアバターを現実世界に登場させたり、ARマスクにして楽しめたりする機能なども企画されている。
フェーズ2以降は、仮想通貨用のWalletに接続して独自のWeb3エコシステムを構築予定であり、順次情報が公開されるとのこと。
エコシステムの構築とNFTの展開
「1BLOCK」は、Web3のエコシステムを多くの人に提供していこうという構想を持っている。そのなかで重要な役割を担うものが、プロフィール写真(PFP)であると考えているようだ。そこで生まれたのが「METASAMURAI」である。
「NFT・クリプト(暗号資産)ネイティブなユーザー、ゲーマーやファッショニスタまで、幅広い戦略を持っています」と小濱さんが語るように、同社のコレクタブルバーチャルスニーカー(NFT)「AIR SMOKE 1™」が約140万円(当時5ETH)で落札されたことは記憶に新しい。この背景にはNFTの広まり方の変化がある。
2021年末頃から「ユーティリティが付いたNFT」が主流となり、NFTの拡張性が重視されるようになってきた。
このような状況について小濱さんは、次のように語ってくれた。
「ただのデジタルアートではなく、UTILITYの可能性に魅力を感じている人が増えているように思います。最近では海外をはじめとした著名人がジェネラティブなNFT(コンピュータのアルゴリズムやAIなどの自律的なシステムによって自動生成される、偶然性のあるNFT)を購入し、PFPにしている光景もよく見かけします。またメタバースのDecentralandやサンドボックスでも利用できるNFTが増えてきている。」
著名人の影響から、NFTに興味を持つ人が増え続けている現状があるとはいえ、個々人が衣服と同じようにNFTを所有する社会の到来のためには、まだまだ壁があるだろう。その解決のために、同社はWeb3スキーム独自のUTILITYを通して、さまざまなファッションの楽しみ方を追求していくとのことだ。
Web3への期待
最近では、社会的にもNFTやメタバースという言葉を耳にする機会が増えてきたように思える。だからこそ、その世界で活躍を見せる同社は、Web3に大きな期待を寄せている。
「3DCGやブロックチェーンのテクノロジーを中心とした技術のアップデートを待ち望んでいます。Web3では、いろいろなクリエイターの方々を中心に個人にチャンスが生まれやすくなる。特に3Dのレンダリングなどネット回線の速度やソフトのアップデートが進めば、更に急成長していくはずです。」と小濱さんは語ってくれた。
現在、北米を中心にNFTアバタープロジェクト(クローンXなど)やバーチャルファッションに大手ブランド(GUCCI、adidasなど)も参戦しており、この先もWeb3は盛り上がっていくことが予想される。
今後も、続々とWeb3に関するサービスが発表されることだろう。まだ見ぬ世界に今から期待が募るばかりである。
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