photo by JORGEN AXELVALL
藤原ヒロシと音楽プロデューサーチームのALLeは5月26日、協働プロジェクトとして音楽NFTマーケット「ABCRECORDS」を立ち上げたと発表した。80年代からクラブDJとして活動し、現在はミュージシャン、デザイナーなどさまざまな顔を持つ藤原ヒロシがいよいよNFTに参入した。今回立ち上げた「ABCRECORDS」のレーベル名の「ABC」とは、「Authorized Bootleg Community(承認された海賊版のコミュニティ)」を意味しており、作られた音楽を聴いて終わるのではなく、リスナーが独自にミックスしたりマッシュアップしたりすることで新しい表現が生まれていくことこそが音楽カルチャーの素晴らしさだと考える藤原ヒロシの哲学が込められている。まずは、5月27日から専用サイトで藤原ヒロシがプロデュース、制作した音源30曲の所有権と独占的商用利用権を段階的にオークションで販売する。
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現在の音楽業界は、固定された原盤を前提として、ライセンスが集中的に管理されており、既存音源を私的な目的で配信したり、商用利用したりするにはその都度、原盤ホルダーなどからの許諾が必要となる。そのためサンプリングやミックスなどの二次創作活動が制約されているのが実情だ。藤原ヒロシは、自身がDJとしてさまざまな音楽をミックスしてきたが、音楽ビジネスのこうした構造に感じていた不自由さを解決したいとの想いから、このプロジェクトを発足したという。
「ABCRECORDS」では、購入した音源を所定のNFT マーケットで転売した際、ブロックチェーン技術により一部の金額がロイヤリティとして元のアーティストに還元される仕組みを採用している。これにより、作品の価値に合わせてアーティストにも収益が入り、創作活動を持続的にサポートすることができる。さらに、購入者は購入音源の配信やCD化が可能で、自身のユーチューブチャンネルでの配信動画でBGMに使用することも可能だ。
「ABCRECORDS」が販売する音源は、専用サイトにアクセスし、暗号資産のイーサリアムで購入することができる。購入したNFT作品を自分のウォレットに引き出すことで利用が可能になる。「ABCRECORDS」は今後、アーティストとファンのエンゲージメントを高める新しいコミュニティ運営を展開していく。さらには、藤原ヒロシとのコラボレーションなど、さまざまなプロジェクトを実施してく予定だ。
「ABCRECORDS」専用サイト:https://abcrecords.inc
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