「ABCマート」(PHOTO:SEVENTIE TWO)
「ABCマート」を展開するエービーシー・マートは4月13日、2022年2月期の通期連結決算を発表した。売上高は2439億4600万円(前期比10.8%増)、営業利益は274億4600万円(同40.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は173億8200万円(同9.6%減)と増収減益だった。
ADVERTISING
国内においては、売上高は前期比11.8%増の1697億7300万円、セグメント利益は同47.8%増の252億8700万円と大幅に伸長した。昨年秋以降はトレンドに変化があり、スポーツシューズの構成比が1.3ポイント低下したものの、キッズシューズは前期比23.2%増と大きく伸長し、さらに在宅勤務の定着により冬場でもサンダルの売り上げが好調を維持し同27.3%増だった。
海外においては、今期は韓国21店舗、台湾4店舗、米国1店舗の計26店舗を新規で出店し、2021年末の時点で韓国285店舗、台湾62店舗、米国7店舗の計354店舗を展開している。売上高は前期比8.4%増の750億円、セグメント利益は同9.8%減の21億1200万円だった。
エービーシー・マートは同日、2023年2月期の通期連結業績予想を発表した。売上高は2717億円(前期比9.0%増)、営業利益は320億円(同16.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は209億円(同20.2%増)とした。同社は2月10日、セブン&アイ・ホールディングスの子会社でスポーツ専門店を運営するオッシュマンズ・ジャパンの株式を取得し、子会社化すると発表している。オッシュマンズ・ジャパンの2021年2月期通期決算の売上高は38億2100万円、営業損益は5億3600万円の赤字、当期純損益は4億3000万円の最終赤字で、直近3年間だけでも最終赤字が続いている。今期どのようなシナジーを生み出していくか、エービーシー・マートに注目したい。
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【セブツー】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境