回収から製品化、販売までを国内で一貫化する(高島屋日本橋店)
ファッションビジネス専門紙「繊研新聞」公式サイト
繊研plus高島屋は、不用なデニム製品を回収し、再商品化する事業を始める。顧客から店頭でデニム製品を回収するキャンペーンを今春からスタートし、再生デニム製品を23年春から販売する。サステイナブル(持続可能な)循環型社会の実現を目指すプロジェクト「デパート・デ・ループ」の一環で、21年春からのポリエステル、同年秋からのカシミヤに次ぐ試み。
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デニム製品再生プロジェクトは、「レッドカード」をプロデュースする本澤裕治氏が監修する。21年12月からスタートした「レッドカード・トーキョー」の新作アイテムとして、22年春から販売し、日本発プレミアムジーンズの新しい市場を創造する。再生デニムは割高となるが、既存ジーンズに近い価格帯になるように流通コストを圧縮する。
回収したデニム製品はクラボウのアップサイクルシステム「ループラス」を通じて、選別、反毛、紡績、染色・織布・加工を国内で一貫して行い製品化する。回収キャンペーンは、高島屋5店の「デニムスタイルラボ」の店頭で、4月19日まで実施する。
本澤氏は「ジーンズ一筋で30年間やってきた。お客様がはかなくなったジーンズは長年の懸案だっただけに、アップサイクルの工程にも入って物作りする」と国内市場での定着化に力を入れていく。
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