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繊研plus【上海支局】中国・上海市は3月28日から新型コロナウイルス感染防止策として、市全体を東西に分け、期間の異なる都市封鎖を実施している。アパレル小売店は強制的に営業停止となり、売り上げは厳しい。上海近郊の工場も隔離による人員不足で、操業や運搬ができなくなり、大きな納期遅れが発生。すでに日本への納品も影響が出ているようだ。
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上海市では、浦東で3月28日~4月1日に隔離を実施、浦西は4月1~5日の日程で行われる予定。この封鎖施策で地区内のアパレル店舗は営業停止を余儀なくされている。封鎖が解除されればすぐ営業できる予定だが、感染者数がいまだ日に日に増えており、予定通り封鎖解除されるのか懸念されている。このまま感染者が増え続ければ、封鎖が継続される可能性があり、アパレル小売りへの影響は長引くと見られる。
地方からの商品配送も工場からの出荷が遅れている。市内物流も配達員の隔離で実働数が少なく、封鎖地区は車両が入れないので、事実上物流が止まっているという。
上海在住者によると「20年の最初のコロナ感染拡大時、上海では外出を控え、在宅指示にとどまったが、今回は初の都市封鎖で、20年時より厳しい措置」という。
3月30日の上海市の新たな感染者数は355例で、無症状者が5298例。
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