上質で高感度な提案が大人客をつかみつつある
ルミネがJR横浜駅西口直結の大型複合施設、JR横浜タワー内で運営するニュウマン横浜(地上1~10階)は20年6月24日の開業から2期目に入り、ファッション店を中心に顧客作りが進んできた。
ADVERTISING
前年同月実績との比較が可能になった昨年7月以降の全館売上高は、9月までは前年同期の「開業景気」の反動と新型コロナウイルスの感染拡大の影響で前年割れだったが、10月から前年超えに転じ、11月~今年1月は前年同期比30%増、2月も前年並みと健闘した。
今期の店舗の売上高は8~10階の飲食店が「酒類提供店が多く、コロナによる営業制限の影響を大きく受け、11~12月を除くと厳しかった」(金子岳史取締役店長)。一方、「アルビオン・フィロソフィ」「イソップ」「ウカストア」「ディオール・バックステージ・ストゥーディオ」「ポーラ」などのコスメが開業時からの好調を維持している。加えて、レディス「ウィムガゼット」「カオス」やレディス・メンズ「エストネーション」「メゾンスペシャル」などが館の主力ターゲットである30代後半~40代女性を中心に「顧客作りが進み、健闘している」。1~2階に入る海外ラグジュアリーブランドも堅調だ。
顧客作りは各ショップスタッフの主体的な取り組みに加え、館のインスタグラムでの「きめ細かな情報発信」の成果。昨春からインスタライブでの商品紹介をほぼ毎週1回実施し、「店舗への送客につながっている」。インスタグラムのフォロワーは約1万2000人に達した。
開業からコロナ禍で、大型イベントはできなかったが、緊急事態宣言解除後の昨年10月に台湾をテーマにした食主体の大型イベントを行い、「売り上げが予算比2倍となり、好評だった」。
今後も「顧客化と新規客獲得の両軸で客数を増やす」。ルミネのアプリ「ワンルミネ」を活用し、駅東口にあるルミネ横浜との相互送客を目指した販促も強化する。
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【繊研plus】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境