通販サイト作成サービス「BASE」を提供するBASEは2月9日、新料金プランを導入すると発表した。これまでは、初期費用・月額費用無料で商品が売れた際のみ手数料が発生するプランのみだったが、月額利用料5980円、決済手数料2・9%の「グロースプラン」を今年4月から提供する。新プランの提供で、比較的規模の大きいネットショップの取り込みを狙う。また、同日には後払い決済に参入することも明かした。
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これまで「BASE」利用者は、商品が売れた場合のみ、決済手数料3・6%+40円、サービス利用料3%を支払う仕組みだったが、新プランは月額利用料として5980円を徴収する代わりに、決済手数料を2・9%に下げている。
「BASE」はこれまで、個人やそれに近い小規模事業者が中心に利用してきたが、同社の鶴岡裕太CEOは、2月9日の記者会見で「1ショップあたりの月間平均売上高は17万円を超えており、月商1億円の店舗もある。大きな売り上げを作るショップのオーナーにも『BASE』を快適に利用してもらいたい」と新料金プラン導入の理由を説明した。
既存プランも引き続き提供する。機能は両プランとも共通しているが、月商17万円を超えると従来の料金プランよりも手数料を抑えられることから、新プランは「リスクを取ってネットショップを成長させたい個人や小規模事業者」をターゲットとする。
「会社を立ち上げた10年前と違い、小さなチームであっても大きな売り上げを達成できるようになってきた。これまでは(料金体系を理由に)『BASE』を使っていなかった人たちに使ってもらいたい」(鶴岡CEO)。これまでも一部大規模ショップには安い手数料率を適用していたが、さらに安い水準の新料金プランを導入することで、大規模ショップの取り込みを狙う。
また、「BASE」に標準導入されている決済サービス「PayID」に後払い決済(BNPL)を搭載する。鶴岡CEOは「BNPLへの明確な参入時期は決まっていないが、年内にはプロトタイプをリリースし、来年以降には多くのユーザーに使ってもらえるようにしたい」とした。
記者会見には「BASE」のCMキャラクターを務める、タレントの香取慎吾さんも登場。「BASE」のショップオーナーでもある香取さんは「ブランドらしさを表現できるデザインカスタマイズがすごく嬉しい」などと『BASE』の使いやすさをアピールした。
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